M63

2018年7月 6日 (金)

近接星のブリッジ問題と、星の色

(7/7 少し訂正しました)

先日から気になっていた、近接星にブリッジが発生する問題。

処理過程を確認してみると、犯人はMorphologicalTransformationだったようです。

0707_3

左端;MT前→MT1回目→MT2回目→MLT  星が縮む過程でブリッジが伸びているのが見えます。理論を知っていれば何故こうなるのか解るのでしょうが、私には解りません。

そもそも星に手を加えるのは不本意だけれど、チップサイズが小さくて拡大率が高いから、ひときわ星が大きいんですよね。

今の所、シュリンクにはMTとMLTの併用が一番自然に思えるし、もしや本人以外は気が付かない?という希望的観測も。

http://galaxies.blue.coocan.jp/images/NGC6166.jpg 

・・やっぱり気になるでしょうかcoldsweats01

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これに気が付いたのは、仕上げ段階での微光星の「色抜き」処理の時でした。

私の画像では、しばしは微光星が緑に転んでいる事があります。

原因は前にも書いたような気がしますが、RGBの背景にNRを施すと、色情報に乏しい暗い天体が、暈し均された緑に染まってしまうから?とか、暗い天体はGにしか写っていないから?と想像していますが、別の理由かもしれません。

これを、画像を"掃天"しながら、一つずつ緑を落として行きます。(画像全体でGの彩度を下げる事は、ただでさえ「緑が無い」と御指摘頂いているので避けたいし、非常に暗いものもあるのでマスクを作るのが難しい)

070707_2

色を抜くからには根拠が欲しいので、高解像の作例などを複数参照していますが(そういう意味では、WBにPCCも使っているけれど)、暫く作業を続けていると自分の画像の傾向が解って来るというのもあります。

この作業により、緑だった星や小天体の多くはオレンジになります。また、遠方にあるはずの小銀河でも、青や緑が強いものも稀にあります。手間はかかるけれど、非常に興味深い作業です。

ところで、参照するにあたり、色コントラスト(カメラやフィルターの違いもあるので「色彩」では無く、ざっくり「赤/青/白」みたいな感じ)で信頼のおける参考に出来る画像は、意外に少ないと感じます。

(追記;星羊翁さんから頂いたコメントにリプライしながら気が付きましたが、カメラ感度&フィルター特性は、色彩のみならず色差にも関わって来るのですね。先に書いた「信頼のおける」とは少し違うと思いましたので、訂正しました)

例えば、微光星ではありませんが、M63の傍に光る3星

07070707

私の画像(上段)では、右上の2星と左下の星とで色味が違っており、「これ、ほんと?」と他の方の作例をあたってみたのですが、3星とも同色のものが多くて非常に悩みました。

IAPYのM63(下段)に辛うじて同様の傾向が見られたので、この色は残す事にしましたが、実際にはどうなのでしょう?

2018年7月 2日 (月)

嬉しかったTop Pick

NGC6166をAstroBinにUPしていました。

近接星のブリッジ問題はさておき、「このシステムと環境で、この銀河団をここまで描出した」という自負はありましたが、同時に「客観的に見れば、ただの地味で冴えない画像」と醒めた気持ちもありました。

案の定like通知もまばらで、「やっぱり」と思っていた矢先、"TOP PICK"のスタンプが貼られているのに気付いた時は、本当に驚いた。

AstroBin恐るべし。華やかな星雲やメジャー銀河画像が多い中で、こんな画像に目を留めて下さる方があろうとは。

消えそうなモチベーションに"小さな赤い灯"(『スカーレット』)を灯してくれたTPと、likeを下さったコアな方々には感謝しかありません。

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7/5追記;

天文ガイドに応募していたM63は、またまた落選でした。

銀河ページの講評にある"長時間露出"で言えば、約30時間の最長不倒のはず、、でしたが、それだけでは駄目なんですね。同じく長時間に渡る画像処理も、努力の方向を間違えている?

木を見て森を見ずというか、色彩とか細部に拘り過ぎて、見落としているものがあるのかもしれません。

(とりあえず、今夜はヤケ酒wine

2018年5月22日 (火)

素顔と、化粧顔

南の海で熱帯低気圧が発達中?

05221

05222

撮れない夜が続きますが、「ポチり病」に罹る事も出来ず(無収入の身ゆえ)こんな事ばかりやっています。

05211

スタック直後のL画像と、完成したLRGB画像。

元画像をスポイルしない、大きく逸脱しないというのが、とりあえず今のスタンスですが、それだけじゃ駄目なのかもthink

2018年5月18日 (金)

2つのヒマワリ 補足

前記事で「悩んでいるのは色調」と書きましたが、これはL画像の問題であるという補足をもう少し。

同じRGBを使っても、L画像の階調によって色の印象は変わってしまいます。

05171

右端以外の3列はノンリニア変換にMaskedStretchを使ったもので、元画像(左端)→deconvolution(左から2列目)→DBE(同3列目)と輝度が上がり色乗りは悪くなっています。DBE画像は、背景のを均一化によってMaskedStretch後の輝度が上がっており、これは単に設定を変えれば良いのかもしれませんが。

右端のHT変換では、外周のガスの描出を目安にストレッチしたので、銀河本体の輝度は更に高くなっています。

輝度と色乗りの関係は、仕上げ段階でのトーンカーブでも悩み所。

05172

手っ取り早く背景を締めて色を出すには、淡いモノを潔く諦めれば良いのに、それが出来ない貧乏性で四苦八苦してしまいます。

ノンリニア画像の仕上げにArcsinhStretchを使うという裏技?も再度。

07173

背景が暗く締まってAstroBinに良さそうですが、微光星が消えてしまうので、私的には却下かな・・

等々、いろいろ足掻いてみましたが、結局2つのヒマワリ画像を50%ずつブレンドして仕上げました。

http://galaxies.blue.coocan.jp/M63.htm

思い切って偏る事が出来ないのは天秤座の宿命なのかthink

2018年5月16日 (水)

2つのヒマワリ

M63の画像処理で苦戦中です。一番悩んでいるのは色調。

4/29記事のテストLRGB画像の色を再現したいのですが、外周のガスまで描出したLに載せると白黒に近くなり、そこから彩度UPしても、元のカラーとは似ても似つかぬパステルカラーになってしまうのです(左)

0515

MaskedStretch画像(右)では若干色乗りが良いものの、外周のガスと両立させると、この辺りが限界です。

そもそも、この2枚の印象は全く別人(銀河)みたいで、どちらが良いのか迷います。星がクッキリしてプリント映えするのは左?でも私がwebに残したいと思うのは右・・・think

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ArcsinhStretchも試してみました。

本来はリニアで使うと書かれていますが、仮LRGB合成後に彩度up/down ノイズリダクションまで済ませたTIFF画像にも(一応)使えました↓

6

先の2枚をLとして、上段;ArcsinhStretch無しで2度目のLRGB合成 中段;ノンリニアArcsinhStretchで2度目のLRGB合成 下段;教本通り、リニアArcsinhStretchで1度目のLRGB合成

7

もともとが色の出難い(RGBのバランスが拮抗している?)銀河なのかもしれません。

2018年5月 5日 (土)

M63の250枚スタック

とうとう250枚になりました(↓右下)

0505

単画像5分なので20時間を超えた辺りですが、主鏡再メッキしていないし(どころか暫く洗ってもいないsweat01)光害もあるので、割り引いて御覧下さい。

撮り足せば、もう少しSNが上がるかもしれないけれど、外周の淡い部分は、これ以上は写らないかな・・・・

昨年のIAPYのM63は"unbelievably dark and crystal clear"な空で、22時間露光だそう。

https://www.rmg.co.uk/whats-on/astronomy-photographer-year/galleries/2017/galaxies

長時間露光は光害地の不利を挽回してくれるけれど、その真価を発揮するのは、やっぱり光害の無い暗い空でなんですよね。

2018年5月 4日 (金)

予報好転

(5/3夜)

天気予報が下り坂だったので厳重にカバーをし、昼間はピラティスに行き、夕食にwine飲んじゃって(夫は外食)すっかり寛いでいたのですが、「どのぐらい雲出てるかなー」と思って外を見たら、嘘でしょ?晴れてる!予報もMostly Clearに変わっている。

黒カバーを外すと鏡筒が案外冷えていた。今日の暑さでもこの程度だったら、今までの銀シートは単なる気休めだった?

でも(↑関係あるか解らないけれど)ピント合わせの揺らぎが大きくて追い込めそうにない。仕方なく、昨日のピント位置を動かさずに撮る事にした。

-20℃ 20:55~0:17 M63のL38枚 6:00~Flat

ここ数日、暗くなる頃から道路工事の音が聴こえてくる。昨夜はアスファルトの臭いが漂って来たから、そろそろ終了かな。セッティング中の薄暗がりをウサギが通って行った。

今朝のニュースのお天気カメラのアップタウンは、ヘイズでモヤっていた。

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改めてビックリする三角板の錆び具合

05041

2018年5月 3日 (木)

月が上がって来る前に

(5/2夜)

0502

夕方は薄雲。でも明日から数日ダメそうなので、とりあえず撮ってみます。

TW ケーブル架台側 -20℃ デネボラ→M63

20:23(?時計見たのに忘れた)~Flat

20:58~0:27 L39枚 月はまだ土手の木の陰にいる。

2018年5月 1日 (火)

いろいろ勘違いな夜

TWケーブル架台側 冷却-20℃(-25℃に下げたら100%-92%を乱高下するので) 

天頂にいるのはレグルスに代わってデネボラ。でもこんなに暗かったっけ・・と思いながらピントを合わせてM63にGOTOしたら、入っていませんでした。ファインダーで他の星と間違えたsweat01

本当のデネボラは、もっと明るかった。膨らんだり縮んだり激しいのはシーイングなのか、鏡筒なのか?→M63 21:05~L

1

天気予報を見て「撮るとすれば今日明日」と、M63と月の離角しか確認しなかったけれど、今ごろ月齢を見てビックリ!16なんて、ほぼ満月じゃありませんかshock 

昨夜、一昨夜と、寝る頃に丸い月が見えていたから、満月は数日前に過ぎたと勘違いしていました。今夜のデータは使えないかも。。

0:20?L36枚終了

6:03~Flat

カンザスやオクラホマでトルネードのニュース。嵐の本体は北東に抜けるらしいけれど、余波が週末に来るそう。

2018年4月29日 (日)

M63画像処理テスト

Lは4夜分139枚をdrizzle無しでスタック(左上)→deconvolution繰り返し回数50回(右上)

それを通常HTしたもの(左下)と、MakedStretchしたもの(右下)

04300

シャープな画像を2、3夜分撮り足し、deconvolutionも追い込みたいですが、問題はノンリニア変換です。 HT画像とMS画像をブレンドするか、HT画像にShadows/Highlightsを使うか?こういうのはLRGB合成してみないと解らないので、数パターン用意しなくては。

本当は試行錯誤でなく、理論を理解して効率的に処理出来れば良いのですが、頭が悪過ぎて・・・つくづく趣味の選択を誤ったと思い知る昨今ですdespair

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カラーはR18G17B17枚撮りました。MaskedStretchのL画像とLRGB合成して、色調を見てみます。

0430

上段;PIのPCC(M63は問題無く使えました)

下段;SIで目視調整

左列;LRGB合成後PI>CurvesTransformationでSaturation持ち上げ1回目

中列;左列をSaturation持ち上げ2回目

右列;左列をSIに持ち込み、Lab色彩調整で赤・青・黄を2までスライド

現時点では右上(PCC-CT-Lab)が一番良さげに見えますが・・・

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